‘地域’ カテゴリーのアーカイブ

困った時はお互いさま・・・

2011/05/08

4月末、東京大学運動会弓術部古谷野主将より東庄町役場宛にお礼の手紙が届きました。

◆3月11日、午後2時46分三陸沖、午後3時15分茨城県沖を震源とする大地震発生。
震度5弱というこれまで経験したことの無い大きな地震、特に二度目の地震は揺れている時間も長く「一体どうなってしまうんだろう!?」という恐怖を感じました。
一度目の地震直後に災害対策本部を設置してから、本部員はもちろん全職員で対応対策にあたりました。
町内全世帯が停電・断水。
避難所設置と同時に各避難所には続々と避難者が集まり(4カ所に557人)、役場町民ホールにも多くの避難者が集まりました。

避難民、消防団員、職員・・・夕食はどうする!?
庁舎東側軒下で炊き出しをすることに決定。
米、水、調味料、ガス・ガス炊飯器、公民館調理用具持ち出しOK。

「公民館に避難している東京大学弓術部員にも手伝ってもらおう!!」

おかげで力をあわせ約600人分のおにぎりを作り、各避難所に配布することができました。

◆3月12日、停電、断水、電車・高速バス不通。
毎年、春の合宿で東庄町(土善旅館)を訪れている東京大学弓術部員。
土善旅館も被害を受け、留まっていても迷惑になるので何とか帰京する手段はないものかと相談を受けました。
「町民バスを出します!」
全職員が出ているため、ドライバーも二人います。

■土善のおかみさんに挨拶

 
炊き出しを一生懸命に手伝ってくれた、返礼として町民バスは走りました。
「困ったときはお互いさま」です。
町民バスは土善旅館を出発、千葉駅に向かいました。

—–
そしてこれは、後で聞いたことですが、一人の部員のお父さんが東庄町平山の吉田さんであり、バスで千葉駅に向かう途中に、平山で一人暮らしをしているおばあちゃんが心配なので様子を見に行ってほしいという連絡が入り、引き返したということでした。
役場に吉田君を乗せ戻った町民バス。
そのあとドライバーは、吉田君を平山のおばあちゃんの家まで送ったとのことでした。
一生懸命にしたこと、やさしさがかたちに残りました。
そして話を聞き、何かホッとして温かい気持ちになりました。

東京大学弓術部員の皆さん、来年の合宿もぜひ、東庄町にお越しください。

拡がる地震による被害​=道路復旧に全力をあ​げる=

2011/04/22

昨夜は、10時37分、千葉県東方沖を震源とする地震があり(東庄町震度4)、直ぐに庁舎防災対策室に出ました。
日中にも「ドーン」という音を伴う地震があり、なかなかおさまりません。

午前中、まちづくり課長と一緒に町内の大きく被害を受けた家屋や道路を見て回りました。

写真 3月11日より通行止めの道路=度重なる地震により大きく壊れました=

道路等の災害箇所は、大きくなっています。町として道路復旧に全力をあげて行きます。

東日本大震災、大津波から40日経った今、災害も悲しみも積もり重なり、本当に計り知れなさを感じます。
新聞やニュースで報じられる被災地の町村長たちの辛さや苦悩は、他人事とは思えず心が痛みます。
せめて風評にとらわれない食生活、節電、町民に不安を与えないような対応対策をして行きたい。

◆計画停電に係る要請を千葉県知事 森田健作、千葉
県市長会長・野田市長 根本 崇、千葉県町村会長・東庄町長 岩田利雄の連名により、東北地方太平洋沖地震緊急災害対策本部長・内閣総理大臣 管 直人様、経済産業大臣 海江田万里様、東京電力株式会社取締役社長清水正孝様宛に提出いたしました。

○計画停電については、電力事情の逼迫に対応をしなければならないことは、十分に承知をしておりますが、県民の生命に直接かかわる病院をはじめ、公共交通機関や学校、上水道、交通安全施設、企業などが一律に停電することにより、さまざまな影響や地域間の不均衡などの問題が生じています。

・地域の中核となる病院等、公共交通機関や上下水道施設、復興に必要な資材の生産に不可欠な工業用水道施設を除外すること。
・地域や生産現場などの意向を十分に踏まえた計画とすること。
・迅速な情報提供及び停電時間の事前周知の徹底に努めること。
・早期に計画を策定し公表すること。

本県としても節電への取組の徹底や電力確保への協力などに積極的に努めてまいりますが、政府にあっては、不要不急な電力使用を制限する措置を講じるとともに、計画停電による県民生活や経済活動の復興への影響を少しでも低減するため、必要な措置を速やかに講じることを強く求めます。
=以上計画停電に係る要請文要旨=

水田での農作業はじま​る

2011/04/12

東庄町の基幹産業は、農業です。

■桁沼の水田地帯=農作業はこれから=

大震災により土地改良施設では、漏水、道路の陥没、ひび割れ、排水路の決壊、水田用水機場などに被害を受けました。
復旧作業により大利根用水は、4月20日から農業用水の通水開始、桁沼土地改良区では、8日より通水が行われています。
これから水田では、田植えの時期になります。

■田植えの済んだ水田も。

例年、米は余っています。
標準の収穫量というと、当たり前のことのように思いますが、いろいろな条件が揃わなければ達成できないことです。

5月になったら、一面が緑になり、緑の風も吹き渡ります。

東日本大震災から1ヶ月

2011/04/11

■午後5時 東庄町災害対策本部員会議開催

3月11日14時50分、災害対策本部設置から1カ月が経ちました。
今も、旧飯岡町や香取市、神栖市など近隣では、対応・復旧作業で大変な状態です。
東庄町は、生活に支障のない所までは復旧しました。
職員は、それぞれ各部署でいろいろと努力をしてきました。
ご苦労様でした。

◆東庄町の被災状況
・人的被害 2名
 ※屋根瓦修理中転落者 4名(男性4名内1名重症)[3月31日現在]

・家屋被害 全壊 3棟、半壊 1棟  [4月7日現在調査継続中]
 一部損壊(母屋及び母屋以外の住居) 1809棟
     (住居以外の倉庫等)     491棟

・公共施設 被害なし

・土木関係 町道(国災)13箇所 、町道(町単)100箇所
 県道(国災)1箇所 、県管理河川(国災)黒部川

・農林災害 香取農林管内土地改良施設 、海匝農林管内土地改良施設・大利根用水(県)

・水道災害 使用料軽減

■午後5時16分、福島・茨城で震度6弱の強い地震発生(東庄町震度3)
本部会議中に地震発生!!

災害対策本部設置から1カ月が経過、生活に支障は無い所まで復旧したということで、実は解散を考えていました。
通常に戻って、元気よくスタートしたい!
長引き自粛ばかりしていると地域経済にも影響が出る等いろいろな面で支障をきたします。

しかしながら、また大きな地震が発生した今、安易に解散して良いものかと考えています。
本部を設置したまま、体制をゆるめる。
対応の仕方の中で通常に戻り、自粛は「すべてしてはいけない」ということではなく、臨機応変に元気を出して行きたい。
緊急の場合は集まる体制を続投します。

今後の備えということから、各部署で課題や対応の中での問題点についてとりまとめ、報告してほしい。
「町民を守る」ということを念頭にお願いしたい。

・・・以上、東庄町災害対策本部員会議にてお話いたしました。

笹川幼稚園=桜・さく​ら=

2011/04/06

少し春らしい日になりました。

■笹川小学校入学式

町立小学校(5校)では、それぞれ入学式が行われました。
小学校5校で126名が入学、児童数は744名です。

■笹川幼稚園の桜

笹川小学校の向かい、笹川幼稚園道路側には、大きな桜の木があります。
今年は、いつまでも寒いせいか開花が遅れてはいますが、少し開きはじめました。
町内の桜名所のひとつだと思っていますが、満開が楽しみです!!

第10回JAかとり通​常総代会《神崎ふれあ​いプラザ》

2011/03/26

JAかとり通常総代会が神崎ふれあいプラザで開催され、出席をいたしました。

まず、この度の東日本大震災により、被災された皆様に、心からお見舞い申し上げ、一刻も早い復興をお祈りいたします。

これまでも、日本の農業・農村を取り巻く環境は、農業者の減少や高齢化の進展、農業所得の低下、TPPの問題など厳しい状況ではありましたが、この大震災による被害は甚大で、私たちの想像を遥かに超えるものとなりました。
農業に必要な燃料や家畜の飼料の不足、さらには、停電の影響や放射能汚染による風評被害など、大地震の影響はあまりにも広範で複雑なものとなっています。

■祝辞を述べさせていただきました

このような状況の中で、国の「食」を支える農業を守り抜くことは、ますます重要です。

今こそ「たちあがれ日本!!」
歴史に学べと言いますが、16年前の1月17日阪神・淡路大震災を教訓に団結とまず人を大事にする対応をしていきたい。
国の力(対応対策)は重要ですが、国民のお互いを思いやる気持ちを大切に・・・めげずにがんばりましょう!

JAかとりの益々の発展と、ご列席の皆様の益々のご健勝でのご活躍をお祈りし、祝辞とさせていただきました。

◆地震災害のため町内各土地改良区では、農業用水の通水が遅れることが見込まれます。
 田植えの遅延が予想されることから、農家の皆さんは、育苗作業(種まきなど)の日程調整や 環境条件に対応していくことが必要となります。

3月初めの「利根川コ​ジュリンこうえん」

2011/03/04

昨日のお昼休みに久しぶりに利根川コジュリンこうえんに寄ってみました。

■「利根川コジュリンこうえん」 =平成14年千葉県表彰受賞=

「利根川の大自然と親しむ」という夢を国土交通省と東庄町がコジュリンが飛来・生息する地にちなんで造成、命名いたしました。

「弥生」は、草木がますます生い育つ「いやおい」から転じた言葉といわれていますが、風景はまだまだ茶色で、これから緑色に変わっていきます。
自然を巧みに生かして整備された公園は、小鳥のさえずりや風景の色により季節とやすらぎを感じることができます。

子どもたちにも、もっと遊びに来て楽しんでほしい、爽やかな風を感じる私の好きな場所でもあります。
昔の利根川を再現した「じゃぶじゃぶ池」・「野鳥観察舎」・「遊歩道」などが整備されています。

■記念モニュメント

■利根川近代治水工事発祥の地「記念碑」

ポインセチア

2010/11/15

外は曇り空の寒い日になりました。
庁舎内は、今年もポインセチアの鉢植えが飾られ明るい雰囲気に。

東庄町の基幹産業は、農業です。
産出額では、総額の半分を畜産が占めていますが、耕種では野菜類、米の順に多く、3番目に花きがあげられます。
ポインセチア等の鉢物、ガーベラ、小菊、カーネーション、トルコキキョウなど季節的に需用のある花を栽培しています。

ポインセチアは、東庄町内の栽培農家の方から毎年届けられ、目を楽しませてくれています。
どうもありがとうございます。

第50回全国国保地域医療学会・国保直診開設者サミット

2010/10/08

第50回全国国保地域医療学会・国保直診開設者サミット(国立京都国際会館)に出席しました。

テーマ「国保直診が輝くために ~目指すもの、期待されること~」
地域住民の健康と安心を支え、地域社会を守っていくための役割と進むべき道を探る。

病院、保健福祉総合センター、オーシャンプラザ。
東庄町には、利根川を見渡す高台に集約された健康づくりの拠点があります。
地域医療は、命をつなぐ絆であり、町民の信頼によって支えられるものだと思います。
医師、看護師、スタッフ、町民、行政の多くの連携により人が人を育て、地域の安心と信頼が築かれていくことを私は実感しております。

平成24年5月には東庄町を会場として、「第26回全国国保直診地域医療現地研究会」
が開催されることになりました。

ブラジル千葉県人会、原島会長訪日歓迎会

2010/09/30

ブラジル千葉県人会の原島会長さん(東京農大を卒業後、バラの栽培のためブラジルに移住)が、ゆめ半島千葉国体のため訪日されました。
千葉県市長会・千葉県町村会で歓迎会を開催、出席しました。

ブラジルには今、推定で150万人の日系人が暮らしています。
そのルーツとなった、日本人が、移民船で海を渡り始めたのが百年前の明治期です。
各地に入植地ができ、ブラジルには、各県人会もあります。

2008年6月18日に、ブラジル連邦議会主催の移民100周年記念式典・千葉県人会創立50周年記念式典がサンパウロ市で開催され、千葉県町村会から出席をさせていただきました。

その際には東庄町出身の方にもお会いしました。
(東庄町出身の大坂勝次郎氏ご夫妻)

日本人は信頼できる、という意味で「ジャポネース・ガランチード」という言葉が現地にはあるそうです。
”遠くにいてもふるさとへの思いは変わらない”と言われたことが、深く心に残ったことを思い出しました。

岩田利雄プロフォール
2025年8月
« 7月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
アーカイブ