困った時はお互いさま・・・
4月末、東京大学運動会弓術部古谷野主将より東庄町役場宛にお礼の手紙が届きました。
◆3月11日、午後2時46分三陸沖、午後3時15分茨城県沖を震源とする大地震発生。
震度5弱というこれまで経験したことの無い大きな地震、特に二度目の地震は揺れている時間も長く「一体どうなってしまうんだろう!?」という恐怖を感じました。
一度目の地震直後に災害対策本部を設置してから、本部員はもちろん全職員で対応対策にあたりました。
町内全世帯が停電・断水。
避難所設置と同時に各避難所には続々と避難者が集まり(4カ所に557人)、役場町民ホールにも多くの避難者が集まりました。
避難民、消防団員、職員・・・夕食はどうする!?
庁舎東側軒下で炊き出しをすることに決定。
米、水、調味料、ガス・ガス炊飯器、公民館調理用具持ち出しOK。
「公民館に避難している東京大学弓術部員にも手伝ってもらおう!!」
おかげで力をあわせ約600人分のおにぎりを作り、各避難所に配布することができました。
◆3月12日、停電、断水、電車・高速バス不通。
毎年、春の合宿で東庄町(土善旅館)を訪れている東京大学弓術部員。
土善旅館も被害を受け、留まっていても迷惑になるので何とか帰京する手段はないものかと相談を受けました。
「町民バスを出します!」
全職員が出ているため、ドライバーも二人います。
■土善のおかみさんに挨拶
炊き出しを一生懸命に手伝ってくれた、返礼として町民バスは走りました。
「困ったときはお互いさま」です。
町民バスは土善旅館を出発、千葉駅に向かいました。
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そしてこれは、後で聞いたことですが、一人の部員のお父さんが東庄町平山の吉田さんであり、バスで千葉駅に向かう途中に、平山で一人暮らしをしているおばあちゃんが心配なので様子を見に行ってほしいという連絡が入り、引き返したということでした。
役場に吉田君を乗せ戻った町民バス。
そのあとドライバーは、吉田君を平山のおばあちゃんの家まで送ったとのことでした。
一生懸命にしたこと、やさしさがかたちに残りました。
そして話を聞き、何かホッとして温かい気持ちになりました。
東京大学弓術部員の皆さん、来年の合宿もぜひ、東庄町にお越しください。