東庄中学校卒業式

日差しの柔らかさに比べ風の冷たい一日でした。
東日本大震災から今日で3年。
午前9時から中学校の卒業式に出席をしました。

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3年前の3月11日も同じように、中学校の卒業式でした。
同じ週の7日、野口英世博士を育んだふるさと、福島県猪苗代町にある野口英世記念館を見学しました。
そしてその時、感銘を受けたことを卒業生の皆さんへのお祝いの言葉にしたことを覚えています。
<私がびっくりしたのは、2階の展示室に行ったときのことです。「どうぞお入り下さい」と声をかけられました。
野口博士の研究室前だったのですが、声をかけてくれたのは、博士そっくりのアンドロイド技術をふんだんに盛り込んだ人体型ロッボットでした。
容姿はもちろん表情や身振り、手振りの生き生きとした野口博士に出会うことができました。

「私は、本当に多くの研究に携わってきたんだよ。興味が湧くと、もう、居ても立っても居られない性分なんだ。もちろん、未知の病原体の研究は怖い。いつも命がけだ、でもね、がんばれば、きっとできる!そう信じたから 研究を続けられたんだ。きっとやれる!そう思うパワーが大切だ。」

私は、このメッセージに元気をもらい、卒業生のみなさんに向けて、野口博士のメッセージの締めくくりにあった、「Just do it! ジャスト ドゥー イット!がんばれば、夢はかなう!」とエールをおくりました。

それから3年・・・。
今日の卒業生は、小学校卒業間近に大地震という大変な経験をしました。

津波被害の大きかった宮城県内では、仮設校舎のまま3年間を終えた学校もありますが、「復興と共に歩んできた3年間、仮設の校舎で頑張り、卒業の日を迎えられるのは幸せ」と、笑顔で卒業式を迎えたとのこと。
中学校生活を過ごすことができなかった多くの仲間がいることを忘れないでほしい。
人生には、いつ、どこで、どんな事が起きるのかわからない。
どんな事が起きても対応できる「知恵」と体力を養ってほしい。
何よりも命は大切。
自分の命は自分で守るということ。

卒業が、新たなスタートです。これから、多くの人と出会い、もっともっと友達を増やしてください。
とにかく元気に、相手をいたわる、助ける、思いやりの心を大切にしていって欲しい。
そして、自分の夢を抱き、夢に向かって突き進んでください。

「がんばれば、夢はかなう! 」という言葉と心からのエールを送り、お祝いの言葉としました。
とても清々しく良い卒業式でした。

――――

午後は、旭市いいおかユートピアセンターでの、東日本大震災3周年合同追悼式に出席をさせていただき、犠牲者のご冥福をお祈りいたしました。

岩田利雄プロフォール
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