郡上東氏800年・古今伝授550年祭
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、寒の戻り、寒さを感じる日に。
昨日は、東京電力管内に初めての「電力需給ひっ迫警報」が発令されました。
20日~22日、昨年の7月に、ご案内をいただいており、コロナの感染拡大の影響で延期されていました、「郡上東氏800年・古今伝授550年祭」の記念式典・記念講演会に出席をさせていただきました。
3/20・午前7時発、郡上市に向かいました。午後5時、郡上八幡・ホテル積翠園着。
午後6時、夕食会。
日置市長同席、歓迎いただきました。
郡上市式典に際し、飯田宮司からお預かりした、東大社からのお祝「神饌」、お渡しいたしました。大変喜んでいただきました。
再会が叶い、楽しい時間になりました。
ライトアップの消える八幡城を眺め就寝。
3/21・午前、日置市長に同行いただき市内観光。
訪れるたびに、郡上の空は小さいと感じていましたが、郡上八幡城天守閣から市内を眺め、四方を山に囲まれる美しい景色に見入りました。続くはるか向こうに東庄の地が。
午後1時、郡上東氏800年・古今伝授550年祭記念式典開式。
「郡上東氏800年・古今伝授550年祭」記念式典が挙行されるにあたりまして、お祝いを申し上げます。
日置市長をはじめ、郡上市の皆様方におかれましては、山田庄入植800年の記念すべき年に、東氏を核に、郡上の郷土史・中世の歴史をひろく知らしめ、地域振興を図られておりますこと、まことに素晴らしい取り組みでございます。
御縁の深い千葉市・香取市の皆さま方と共に祝辞を述べる場をいただいたこと、大変うれしく思っております。
千葉常胤の六男、胤頼は、我が町 東庄を中心とした周辺三十三郷の領主となり、東と名乗りました。その孫、胤行は承久の乱の功績により、この地である 美濃の国郡上郡山田庄を与えられ、東庄から移り住んだことから、縁がむすばれました。
東氏は武道と歌道に優れ、どちらの領地も良く治めてまいりました。550年前、室町時代の東常縁は、「古今伝授の祖」と呼ばれております。
常縁が内乱制定に東庄町を訪れた際に、東大社へ戦勝祈願し、和歌を奉納したと伝えられております。
「静かなる 世にまた立ちや かへらなむ 神と君との めぐみ尽きせず」
(ふたたび平和な世を取り戻したいと思うので、先祖代々の守護神の大いなるご加護のほどを祈ります)
このような逸話は、東大社の宝、町の歴史です。大切に後世に伝えてまいりたいと考えております。
私が町長に就任した平成7年より以前から、郡上大和の方々が東庄町を訪ねてくださり、交流を深めてまいりました。薪能「くるす桜」にご招待いただき、阿千葉城を案内いただき、お酒を飲んで、胸襟をひらいて語り合った当時の事が、今でも鮮やかに思い出されます。
そして交流事業の一環として、町の宝である東氏の信仰を象徴する「木造妙見菩薩立像」を含め、東氏ゆかりの品々を、こちらの「東氏記念館」において展示していただき、たくさんの方に見ていただくことができました。
市町の木である「もみじ」と「おおむらさき」の相互記念植樹も順調に進んでおります。これからも、両市町をはじめ、所縁の市町村との交流事業につきまして、活発に推進してまいりたい。関係者様方の、より一層のご協力をお願い申し上げます。
結びに、この記念事業の成功により、郡上市の益々のご発展と、所縁の市町村との、より活発な交流となりますことを御祈念いたします。
祝辞を述べさせていただきました。
記念講演会「中世の武士と和歌」では、歴史学者・小和田哲男先生、歌人・佐佐木幸綱先生、国文学者・竹島一希先生にお話をいただきました。
大変興味深く、貴重な時間をいただくことができました。
無事に式典を終えて、嬉しいツーショットに。
二晩続けて、ひとり、ライトアップの消える八幡城を眺め就寝。
3/22・午前9時ホテル発。
郡上市役所を訪問、日置市長に挨拶をさせていただき、帰途につきました。
800年の時空を超えて、郡上の地に立てたこと、お祝い申し上げることができたことは、奇跡的なこと・・・。人と人との出会い、お付き合いの有難さに感動いたしました。
日置市長はじめ、郡上の方々の気持ちの通じるお取り計らいに感謝を申し上げます。ありがとうございました。
春の彼岸も明日まで。
在庁執務の一日でした。